【実例、グッドアイデア】だから「特定区間」をうまく活用すれば、もう笑いが止まらない(その1)
3回にわたり、特定区間をうまく活用して節約した例を考えていきます。
例1
JR成田(千葉県)-上野(東京都、営業キロ66.4キロ)は
私鉄の京成本線(京成上野-京成成田)と競合しているところです。
本来の運賃は、きっぷ1,170円・IC乗車券1,166円ですが
特定区間となっていて、きっぷ940円・IC乗車券935円、
きっぷで230円・IC乗車券で231円も安くなっているのです。
ところで、成田からひとつ先の久住(くずみ、千葉県)行くとき
上野できっぷを買うと、きっぷ1,340円・IC乗車券1,342円、
一挙にきっぷ400円、IC乗車券407円も上がってしまうという事態が
生じてしまいます。
成田-久住は、6.9キロ、運賃はきっぷ200円、
IC乗車券199円というのにです。
また、成田の一つ手前の駅(成田線)の酒々井(しすい)は、
と特定区間になっていないため、
きっぷ1,170円・IC乗車券1,166円というおかしな運賃に
なっているのです。
これらは「特定区間運賃」を設けたためにおきた矛盾です。
例2
中央線新宿-高尾の運賃は、
きっぷ570円・IC乗車券561円(特定区間運賃)です。
高尾よりひとつ先の相模湖(神奈川県、52.3キロ)の運賃は、
きっぷ990円、IC乗車券990円です。
一挙にきっぷで420円、IC乗車券で429円はね上がってしまうのです。
高尾-相模湖間は9.5キロ、本来のこの区間の運賃はきっぷ200円、
IC乗車券199円です。相模湖に住んでいる人が新宿を往復すると、
高尾-新宿を往復するよりもきっぷで840円、
IC乗車券で858円も高くなります。
こんなバカげたことを放っておく訳にはいきません。
そこで、、相模湖から新宿へ行くときには、まず高尾までのきっぷあるいは
IC乗車券で出かけて高尾でいっぺん下車して、改めて高尾-新宿のきっぷを買うか、
IC乗車券で高尾から再乗車して、新宿で下車するのです。
このように分けて買ったときのきっぷ、あるいはIC乗車券で高尾で途中下車して、
改めて高尾から新宿まで乗車した場合は、下記のようになります。
きっぷ IC乗車券(JR東日本)
相模湖---新宿 990円 990円
相模湖---高尾 200円 199円
高尾 ---新宿 570円 561円
合計 770円 760円
きっぷで220円(往復で440円)、
IC乗車券で230円(往復で460円)の節約が計れます。
相模湖からJRを使って新宿へ通う場合、断乎定期券を2つに分けるべきです。
1ヵ月定期では、2,920円。
6ヵ月定期では29,390円も安くなりますから、おおごとです。