パソコン,ブログ

拡張命令

x86命令セットの拡張命令のことです。

「MMX」「SSE」に続き、Sandy Bridge
(開発コード名)で「AVX」、
Haswell(同)で「AVX2」が導入されて
いる。

主にマルチメディア処理でよく使われる
演算を高速化することを目的として
いますが、マルチメディア向け以外の
用途にも使われています。

もともと特定処理(圧縮アルゴリズムで
多用する差分検出など)の高速化が
目的なので、有効な事例は限定されるが、
その特定処理においての効果は大きいです。

効果を得るには、CPUとソフトウェア
両方の対応が必要となります。

次回は、自作パソコンの基礎知識
(お役立ち用語集。CPU編)の
製造プロセスについて、書きますね。

パソコン,ブログ

TIM

Thermal Interface Materialの略です。

熱伝導性材料です。

半導体チップやヒートシンクの表面には
微細な凹凸があります。

そのまま装着するとすき間ができ、
そこが断熱層として働くため、
適切に冷却するためには、薄く柔らかく
均一な表面を持ち、かつ熱を伝えやすい
特性を持つTIMが必要となる。

Ivy Bridge(開発コード名)以降、
CPU表面のヒートスプレッダーと
CPUダイの間のTIMがはんだから
熱伝導性の低いグリスに変わりました。

そのままでは空冷や水冷での
オーバークロックがしにくくなったため、
ヒートスプレッダーを強引に剥がし
(殻割り)、熱伝導率の高いグリスを
塗り直す作業をするユーザーも
現れました。

次回は、自作パソコンの基礎知識
(お役立ち用語集。CPU編)の
拡張命令について、書きますね。

パソコン,ブログ

TDP

CPUの仕様の一つで、冷却機構を設計する
際の指標となる値です。

単位はW(ワット)です。

TDPは「最大でこの熱量の物体がある
ものとして設計する」ための値であり、
消費電力ではありません。

CPUメーカーによれば、実使用上の
最大消費電力と考えて構わないと
いっています。

TDPが低いと負荷時の消費電力が
低い傾向にあります。

次回は、自作パソコンの基礎知識
(お役立ち用語集。CPU編)の
TIMについて、書きますね。

パソコン,ブログ

SoC

System On a chipの略です。

コンピューターシステムに必要な一連の
機能を1つの半導体チップ(ダイ)上に
集積したチップのことです。

PCにおいては、CPUコアとGPUコアのほか、
チップセットの機能まで統合していれば
SoCと呼びます。

タブレットに最適化したSoCとして
Bay Trail-T(開発コード名、製品は
Atom Z3770など)があります。

これは、Silvermontというマイクロ
アーキテクチャーをベースにしたCPUコアと
Intel HD GraphicsベースのGPUコア、
そしてeMMC、USBコントローラー、
カメラインターフェースなど、
タブレットに高度に最適化して
各種I/Oまで統合したチップとなっています。

次回は、自作パソコンの基礎知識
(お役立ち用語集。CPU編)の
TDPについて、書きますね。

パソコン,ブログ

QPI

CPUとチップセットや、CPU同士を
接続するIntel独自インターフェースです。

一般的な使い方では、QPIの速度の違いが
アプりケーションレベルの性能には
ほとんど影響しません。

次回は、自作パソコンの基礎知識
(お役立ち用語集。CPU編)の
SoCについて、書きますね。

パソコン,ブログ

NGPTIM

Next-Generation Polymer Thermal
Interface Materialの略です。

「Devil’s Canyon」の別名で知られる
Haswell Refresh世代の倍率ロック
フリーモデル(Core i7-4790K、
Core i5-4690K)に使用されている
TIMです。

他の同世代のCPUに使われている
TIMよりも熱伝導率が高いと
されています。

これにより、ヒートスプレッダーの
殻割りをしない状態でのオーバー
クロックを多少しやすくなりました。

次回は、自作パソコンの基礎知識
(お役立ち用語集。CPU編)の
QPIについて、書きますね。

パソコン,ブログ

HyperTransport

AMDが主導して策定したチップ間
インターフェースです。

AMD製CPUがチップセットとの
接続に使っていました。

ユーザーの視点からはQPIと
同じ存在です。

一般消費者の使い方では、
この速度が違っていても
影響はほとんどないので
気にしなくても良い。

次回は、自作パソコンの基礎知識
(お役立ち用語集。CPU編)の
NGPTIMについて、書きますね。

パソコン,ブログ

Hyper-Threading

Intel製CPUの一部に導入されている
同時マルチスレッディング(SMT=
Simultaneous MutiThreading)機能です。

HT対応のCPUは、コア数の2倍の
スレッド数を同時処理できます。

CPU内部には複数の演算器があり、
内部命令を並行して実行できますが、
1スレッドのみでは一度に使われない
部分が多くあるため、その空き部分を
利用して別スレッドの処理を進行する
仕組みです。

次回は、自作パソコンの基礎知識
(お役立ち用語集。CPU編)の
HyperTransportについて、書きますね。

パソコン,ブログ

hUMA/hQ

HSAの一環として開発された技術です。

hUMA(heterogeneous Uniform Memory
Access)は、CPUコアとGPUコアが
仮想メモリ空間を共有できる技術です。

hQ(heterogeneous Queuing)は、
CPUとGPUが直接相互にタスクを
振り分けるための仕様です。

これらを活用するにはCPUと
ソフトウェア双方の対応が必要に
なります。

CPUはAMDのKaveriに、
ソフトウェア側にはOpenCL2.0に
この技術が導入されています。

次回は、自作パソコンの基礎知識
(お役立ち用語集。CPU編)の
Hyper-Threadingについて、書きますね。

パソコン,ブログ

HSA

Heterogeneous System Architetureです。

異なる種類のプロセッサによる
マルチコンピューティングのフレームワークです。

具体的には、CPUコアとGPUコアが
シームレスに連携し、双方のパワーを
様々な処理に効率よく活用できる
コンピューティング環境を実現するための
基礎技術です。

AMDがARM,Qualcomm,Samsung Electronics,
Texs Instrumentsなどとともに
「HSA Foundation」という業界団体を
設立して推進しており、開発環境の提供、
オープンソースライブラリの整備を
進めています。

次回は、自作パソコンの基礎知識
(お役立ち用語集。CPU編)の
hUMA/hQについて、書きますね。