【知っておかないとソン!】「乗り越し精算」のきまりを巧みにこなす

Aさんが中央本線松本(長野県)から新宿(東京都)まで
(きっぷ、IC乗車券とも4,070円、
新宿まで225.1キロ、東京まで235.4キロ)のきっぷを
買って出かけてきました。用事を思い出し、
横浜まで足をのばしました。

横浜の駅で乗り越し精算をすると220円といわれ、
それを支払いました。
松本から横浜(264.2キロ)のきっぷを買いますと
きっぷ、IC乗車券とも4,840円します。
東京までのきっぷで乗り越せば、
4,290円ですんでしまいます。
というおかしなことが起きてしまうのです。

松本から新宿までの運賃と、蒲田までの運賃が同じなのです。
この場合の乗り越し運賃の精算は、蒲田ー横浜間となります。
このからくりは、先日、7回にわたり
ご説明した「東京都区内・特定市内発着の乗車券」の記事
(11大都市へ201キロ以上行くときのミラクル)を参照してください。

Aさんが横浜へ用事を思い出したのは偶然のことです。
通しできっぷを買うよりも550円も安くなってしまうとしたら、
もはや偶然などと言っていられません。
乗り越しの規則をよく知って、これを存分に使いこなすしかありません。

先日も申し上げましたが、IC乗車券の場合は、
運賃計算は、出発駅の改札と目的駅の改札間で行われるため、
上記のように安く上げるためには、蒲田で一旦下車して、
改札を出た後、蒲田で再度改札を通り、横浜まで行くことで、
安く上げることができます。
くれぐれも、松本からIC乗車券を使用して乗車する場合は、
蒲田で一旦下車することをお忘れなく!
蒲田で下車せず、
そのまま横浜まで行って自動改札をくぐると安くはならず、
そのまま通しの4,840円を差し引かれるのでご注意ください。