山陽本線広島から鹿児島本線小倉まできっぷを買うと3,740円です。
このきっぷは「北九州市内行き」のしるしがついています。
このきっぷで同線上の教育大前へ行きます。
広島で教育大前までのきっぷを買いますと、4,580円するのですが、
北九州市内行きのきっぷをつかっての教育大前での乗り越し精算は280円なのです。
3,740円と280円、つまり4,020円で教育大前へ行けるのです。
560円安くなります。
さて、この「北九州市内行き」の市内駅は、
北九州市内の25駅が範囲にはいっています。
そしてその中心駅が小倉となっていて、小倉から200キロ以上離れた駅から、
範囲内の25駅へくるときは、それぞれの駅と出発駅間のキロで運賃が
決まるのではなく、出発駅と中心駅小倉のキロで,
運賃が決まるというキソクなのです。
この「キソク」があてはまるところは全国で11あります。
以下に市内駅名と中心駅(カッコ内)を示します。
東京都区内(東京駅) 札幌市内の駅(札幌駅)
仙台市内の駅(仙台駅) 横浜市内の駅(横浜駅)
名古屋市内の駅(名古屋駅) 京都市内の駅(京都駅)
大阪市内の駅(大阪駅) 神戸市内の駅(神戸駅)
広島市内の駅(広島駅) 北九州市内の駅(小倉駅)
福岡市内の駅(博多駅9
201キロ以上離れたところから、上に掲げたところへ出かけるときは、
運賃計算に注意が必要です。
ちなみに、北九州市内駅行きとなるのは、
山陽本線五日市(201.4キロ)、鹿児島本線八代(222.3キロ)、
長崎本線長崎(222.1キロ)、日豊本線佐伯より1つ先の上岡
(202.4キロ)などが、北九州市内ゆきとなる目安の駅です。
この規則は、山手線内発着の乗車券の規則をひと回り大きくしたものです。
(1)この規則は東京~発着駅が201キロ以上の場合に適用される。
東海道本線の場合、西焼津は197.0キロで山手線内行となり、
隣の藤枝は200.3キロのため、東京都区内行となるといった具合です。
(2)山手線発着が山手線内(代々木-秋葉原を含む)だったのに
東京都区内に拡大される。
次回から具体例でこの規則を見てみましょう。