鉄道に乗るのに必要な切符(その1)

2022年6月30日

先日は、「切符(きっぷ)」発売される根拠についてご説明しました。これから「鉄道に乗るのに必要な切符」についてご説明します。

すべての列車で乗車するのに必要なのが、「乗車券」です。これに例外はありません。乗車券を購入するために支払う必要があるのが、「運賃」です。運賃という言葉は、乗車券の価格に対してしか使いません。定期券は乗車券ではないと行く方がいると思いますが、定期券の正式名称は、定期乗車券です。れっきとした乗車券です。旅行時に便利な青春18きっぷといった割引きっぷなども乗車券の一種です。

JRの普通電車は乗車券だけを買えば乗ることができます。普通であっても停車駅が少ない列車が走る路線もあり、快速・新快速・特別快速などと呼ばれています。これらも普通列車の一つなので乗車券だけで乗れます。

一方で、乗車券以外のきっぷを買わなければならない列車や設備もあります。その場合のきっぷの価格が「料金」です。特急料金、寝台料金といった呼称で使われます。

JR各社では、運賃以外の別料金が必要な列車として、特急、急行が運転されています。新幹線は特殊な路線ですべての列車が特急です。

一般に速度が普通列車より速いこうした列車に乗るには、「急行料金」を支払って、「急行券」を乗車券の他に買う必要があります。特急の正式名称は、「特別急行」です。新幹線の「のぞみ」、「はやぶさ」であっても急行の一種です。だから、特急券(正式には特別急行券)も急行券の一種として、JRの旅客営業規則でも急行券に含めて定められています。

次回は、特別な設備を使用する場合に必要な切符についてです。