交通系ICカードとは?(その3)

先日は、「交通系ICカードとは?(その2)」で仕組みについてご説明しました。「交通系ICカードとは?(その3)」で運賃の差し引きについて説明しますね。

運賃の差し引きですが、2014年4月1日の消費税率改訂時に、JR東日本や関東の私鉄各社などは消費税分を運賃に転嫁するにあたり、ICカード乗車券利用の場合に限って1円単位の運賃を導入しました。紙の切符を購入する場合の運賃は自動券売機の改修が困難という理由から10円単位のままで、額に差が出ています。

JR東日本の場合、切符で140円区間(営業キロで1~3km)をICカードで乗車すると幹線は144円、山手線内は133円と複雑なことになりました。

「Suica」など一部のICカードでは、氏名・生年月日・性別などを登録することができ、紛失してもこの登録情報をもとに再発行が可能です。俗に記名式ICカードとも呼ばれています。この場合、カードには氏名が表示され、記名された本人以外使えません。

ICカードに定期券を搭載することもできます。チャージもでき、定期券の区間外でも使えます。区間内から乗り越す場合でも、自動的にチャージ金額から乗り越し区間分の運賃が差し引かれます。

次回は、「交通系ICカードとは?(その4)」で利用可能エリアについて説明しますね。