運賃計算方法(その3)
発着区間が本州3社内またはJR北海道内のみの場合で、電車特定区間の運賃について説明します。
(1)電車特定区間の運賃
東京周辺・大阪周辺の電車特定区間の範囲内で電車特定区間だけを乗車する場合は、
営業キロにもとづいて、電車特定区間の運賃表から算出します。
※電車特定区間と他の区間とにまたがる場合は全区間に対して、幹線のみ、もしくは
幹線と地方交通線とにまたがって乗車する場合の運賃計算方法を適用します。
例6)町田から高麗川までの運賃
町田-八王子間は電車特定区間の範囲ですが、八王子-高麗川間は範囲外で
地方交通線ですから幹線と地方交通線とにまたがって乗車する場合の
運賃計算方法を適用します。
町田-八王子間(横浜線・幹線)の営業キロ19.7キロと八王子-高麗川間
(八高線・地方交通線)の換算キロ34.2キロを合計した運賃計算は53.9キロです。
これを時刻表の本州3社(幹線)の運賃表(A表)にあてはめて、51~60キロの
欄の運賃990円を適用します。
ここも、本来2つに分けて記述されたほうが分かりやすいのですが、一緒に併記されて
いるので、わかりにくくなっています。
a)東京と大阪だけにある「電車特定区間」の範囲内を乗車する場合は、電車特定区間の
普通運賃表を見れば良いといっています。
b)電車特定区間からハミ出して幹線とまたがったときには幹線の普通運賃表を見なさいと
いっています。
例7)横浜-藤沢間(東海道本線・幹線)の運賃
横浜-大船間は電車特定区間ですが、藤沢-大船間は「電車特定区間外」になって
しまいます。このときは、「幹線の普通運賃表」を見よ!といっています。
この場合の運賃は、横浜-藤沢間の営業キロ22.3キロで、これを時刻表の本州3社
(幹線)の運賃表(A-1表)にあてはめて、21~25キロの欄の運賃420円を
適用します。
c)横浜-高麗川までの運賃計算方法は例6)のとおりです。
次回は、発着区間が本州3社内またはJR北海道内のみの場合で、山手線・大阪環状線内の運賃他について、説明します。