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発着区間がJ発着区間が本州3社とJR北海道にまたがる場合の運賃について説明します。

(1)発着区間のうち、幹線の乗車区間の営業キロと、地方交通線の乗車区間の換算キロとを
   合計したキロ(運賃計算キロ)にもとづいて、時刻表の本州3社(幹線)の運賃表
   (A表)から、基準額を算出します。ただし、発着区間が津軽線のみ
   (地方交通線)の場合には、営業キロにもとづいて、時刻表の本州3社内の
   (地方交通線)の運賃表(B表)から基準額を算出します。

(2)JR北海道(新青森以北)の乗車区間が幹線と地方交通線を連続する場合は、
   運賃計算キロにより、時刻表のJR北海道・JR四国・JR九州にまたがってご乗車の場合の
   加算額表(表C)から加算額を算出します。

(3)(1)の基準額に、(2)の加算額を合算したものが運賃となります。

   例12)秋田から函館までの運賃
      秋田-函館間の営業キロは348.6キロです。1キロ未満は
      切り上げて、349キロです。これを時刻表の本州3社(幹線)の運賃表
      (A表)にあてはめ、341~360キロの欄から基準額6,050円が算出されます。
      次に、新青森-函館間がJR北海道なので、その運賃計算キロを別に算出すると、
      166.7キロです。1キロ未満は切り上げて、167キロです。これを時刻表の
      JR北海道・JR四国・JR九州にまたがってご乗車の場合の加算額表
      (C表)にあてはめ、JR北海道の121~180キロの欄から加算額550円が
      算出されます。
      したがって、基準額6,050円に加算額550円を合算し、運賃は6,600円になります。

次回は、発着区間が本州3社とJR四国またはJR九州にまたがる場合の運賃について、説明します。

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発着区間が本州3社内またはJR北海道内のみの場合で、幹線と地方交通線にまたがる運賃について説明します。

(1)幹線と地方交通線にまたがる運賃
   幹線の乗車区間の「営業キロ」と地方交通線の乗車区間の「換算キロ」を合計した
   キロ(運賃計算キロ)にもとづいて本州3社内では、時刻表の本州3社の
   運賃表(幹線A表)から、または、JR北海道内は
   JR北海道(幹線D表)・JR四国・JR九州の運賃表(F表)からそれぞれ算出します。

   例4)大宮から日光までの運賃
     大宮-宇都宮間(東北本線・幹線)の営業キロは79.2キロと宇都宮-日光間
     (日光線・地方交通線)の換算キロ44.6キロとを合算した運賃計算キロは
     123.8キロです。1キロ未満の端数は、切り上げて124キロです。
     これをA表に当てはめて、121~140キロの欄の運賃2,640円を適用します。

   上記の例で注意することは、端数の切り上げ、「幹線キロ」と「換算キロ」を
   合算したあとは「本州3社(幹線)の運賃表(A表)」を見ることです。
   これをお忘れなく。

(2)10キロ未満の幹線と地方交通線にまたがる運賃
   幹線の営業キロと、地方交通線の営業キロを合計したキロ数が10キロまでの場合は、
   換算キロは使わずに合計した営業キロを時刻表の
本州3社(B表)・JR北海道(地方交通線)(E表)の運賃表にあてはめて算出します。

   例5)山陽本線(幹線)向洋から広島で乗り換え芸備線(地方交通線)矢賀までの
     運賃向洋-広島(幹線)=4.1キロ、広島-矢賀=2.2キロ(営業キロ)、
     合計で6.3キロですから、10キロ未満です。こんなときは時刻表の
     本州3社(B表)・JR北海道(地方交通線)(E表)の運賃表を見なさいよ。
     そうすれば、210円ということがわかるでしょといっているのです。

次回は、発着区間が本州3社内またはJR北海道内のみの場合で、電車特定区間の運賃について、説明します。