運賃に関する用語について(その1)

ここでは、普通運賃、普通運賃表について説明します。

・普通運賃

 運賃は、JRを利用した時、その代金として利用者が支払うもので、現金前払いが必要です。

 お金を駅などでJRに支払って受取る証票が「乗車券」です。運賃には、普通運賃のほか、

 定期、回数、団体、貸切があります。さらに普通運賃は、片道、往復、連続乗車運賃の

 3種類にわけられます(いずれも本ブログで解説済です)。

 特急券やグリーン券、寝台券、指定席券などは料金で運賃ではありません。

・普通運賃表

 交通新聞社(JR時刻表)、JTBパブリッシング(JTB時刻表)発行の時刻表のうしろの方に

 「JR線営業案内」と題したピンクページがあり、そこに普通運賃表が掲載されています。

 普通運賃は、本州3社の幹線、地方交通線、電車特定区間、山手線、大阪環状線、

 JR北海道、JR四国、JR九州などのいわゆる「三島会社」の幹線、地方交通線、

 それぞれ運賃が違っています。この違いが、JRの上手な利用にあたって大変な意味を

 もってきます。

・キロ(営業キロともいいます)

 各駅ごとに駅間のキロを計測(実際の駅間距離)してキロが決まります。

 駅長事務室に計測する起点があり、基点と基点を測ってキロが決まります。

 運賃計算の時には、3.1は4キロに切り上げる、つまり端数を切り上げて計算する決まりに

   なっています。

 よく往復する駅間のキロが50.1キロとします。50キロまでの運賃は、840円(幹線)、

 たった0.1キロのために970円となってしまうことがよく起こります。

 市販の時刻表を開くと、各路線のページの一番始め、駅名がずらりと並んでいる隣に

 「営業キロ」という欄があり、基準として0.0kmが示されている駅から距離が添えられて

   います。