運賃に関する用語について(その2)
ここでは、運賃率、初乗り運賃について説明します。
・運賃率
運賃率は1キロあたりの運賃のことです。JRでは、この運賃にキロをかけて運賃を出します。
しかし、ただキロに運賃率をかけただけではそのキロの運賃は出ません。なぜなら11キロから
15キロまで同じ運賃にしている、つまり区間制をとっているからです。11キロから300キロ、
301キロから600キロ、601キロ以上と、それぞれ運賃率が変わります。JR各社では素案を
つくり、国土交通省が認可して、運賃率が決まります。
運賃の計算方法や運賃率の詳細については、本ブログの「JR運賃はこんな計算方法で決まる」
および「JR運賃はこうして決まる(その2):(下記URL)」を参照してくださるよう
お願い申し上げます。
http://hiroring0315.seesaa.net/article/433032601.html
・初乗り運賃
キロに運賃率をかけて、運賃が決まるのですが、1~3キロまでを、単純に計算したのでは、
2km✕16.2円=32.40(端数切り上げで)この区間の運賃は、40円にしかなりません。
しかし実際には、この区間の運賃は140円です。
これは、出改札や案内など、その他照明や駅の維持管理費など、遠くへ行く人も近い人も
同じにかかる費用発着費としてこの区間乗車の人にも負担することになるので、初乗り運賃と
なっているのです。この初乗り運賃が運賃率から外れるため、あとあとまで運賃体系のムリと
してひびいていきます。