交通系ICカードとは?(その4)
先日は、「交通系ICカードとは?(その3)」で運賃の差し引きについてご説明しました。「交通系ICカードとは?(その4)」と「交通系ICカードとは?(その5)」の2回にわたり、利用可能エリアについて説明しますね。
これが一番肝心なことなのですが、各ICカードには「利用可能エリア」が定められていて、このエリア内相互の駅間でしか使えません。JRと地下鉄が相互直通運転を行っている区間、例えばJR常磐線(Suicaエリア)と東京メトロ千代田線(PASMOエリア)などを除いて、他のICカードエリアへ跨(またが)っての利用もできません。
また、利用エリア内の駅から乗り、エリア外の駅まで行ってしまった場合は、乗車駅から降車駅までの運賃を改めて支払い、カードの方は証明をもらってエリア内の駅で乗車記録を取り消して貰わなければならないのです。
例えば、東京駅からSuicaで乗車すると東北本線黒磯まではICカードが使えますが、新白河駅まで乗り通して(乗り越して)しまうと、そのままでは下車できないのです。東京~新白河間の運賃3350円を現金で支払わなければ、改札を通れません。
次回は、「交通系ICカードとは?(その5)」で今回伝えきれなかった利用可能エリアについて説明しますね