【知らないとソン!】「途中下車」に注意(その1)
101キロ以上の乗車券を買えば、
途中下車ができるということを大抵の人が知っています。
Bさんは山手線田端(東京都)から、高崎線の高崎まで行きます。
田端で高崎までのきっぷを買うと
1,980円(105.0キロ、IC乗車券1,980円)です。
このきっぷなら途中下車できるので有利だぞっと、
大宮、鴻巣で途中下車して用事をすませようとしました。
ところで、あとでわかったのですが、途中下車ではなく、
その都度きっぷ(IC乗車券は各駅で下車する)を買うと
きっぷ IC乗車券
田端ー大宮(東京の電車特定区間) 400円 396円
大宮ー鴻巣(本州3社の幹線区間) 330円 330円
鴻巣ー高崎(本州3社の幹線区間) 990円 990円
合計 1,720円 1,716円
きっぷ1,720円、IC乗車券1,716円ですんでしまいます。
通しできっぷを買い、
途中下車をした(IC乗車券では途中下車せずに着駅まで行く)ほうが
安くなるという回路がBさんのアタマの中にできあがっていた・・・。
やはり、ひとつひとつ検討して具体的な例にそって決めなければならないのです。
JRの時刻表には、次のような説明があります。
●乗車券は券面に示された区間内で、
あともどりしない限り何回でも途中下車ができます。
へぇ~、そうか。とそそっかしい人なら思い込んでしまうような表現ですが、
次の項をみないと大変なことになります。次の項には、
●次の乗車券は例外です。
①片道の営業キロが100キロまでの普通乗車券
➁東京・大阪・福岡近郊区間だけを通る乗車券
➂回数券
④途中下車を禁止した一部の割引きっぷなど
さらに、
●都区内・特定市内が発着となる乗車券では、
同一都区内、特定市内の駅では途中下車できません。
東京山手線内発着となる乗車券も同じです。
都区内・特定市内発の乗車券は、
すでに乗車した区間の運賃を別途払えば、
その区間内の駅では下車することができます。(以下、省略)
次回は、実際例で途中下車のソントクをみてみましょう。