【実例、グッドアイデア】だから「特定区間」をうまく活用すれば、もう笑いが止まらない(その3)

特定区間をうまく活用して節約した例をもう少し考えていきます。
今回は3回シリーズの最終回です。

例5
京都-神戸(75.9キロ)が特定区間(1,100円)で,
普通運賃(1,270円)と比べて170円安くなっているのに
京都-大阪(42.8キロ、特定運賃570円)、
大阪-神戸(33.1キロ、特定運賃410円)とつなぐと
普通運賃(75.9キロ、1,270円)よりさらに120円、
合計で290円も安くなってしまうのです。

このため、東海道本線の山科(京都府、幹線)から
神戸へ通う人の場合、1ヵ月の定期は、

 山科---神戸(81.4キロ) 39,130円

これを次のように分けると

 山科---京都(5.5キロ、幹線)  5,600円
 京都---大阪(特定区間)     16,840円
 大阪---神戸(特定区間)     12,530円

安くなる額は4,160円(10.6%)

こんな区間を設けたため運賃は混乱してしまいました。
つまり定期券にしろ、
上手につなげると安くなってしまうことが多いのです。

例6
横浜(神奈川県)から田端(東京都)に通うばあいの1ヵ月の定期代は

 横浜---田端(電車特定区間)35.9キロ 18,220円
 横浜---品川(特定区間)  22.0キロ  8,560円
 品川---田端(山手線)   13.9キロ  5,930円  
                    合計 14,490円

定期券を横浜-品川、品川-田端と2つに分けると
3,730円(20.5%)安くなってしまうのです。